切り上げ・切り捨て関数の使い方
四捨五入などの処理をする関数の使い方です。
覚えておきたい必須関数
関数名 |
機能 |
書式(A1は座標,nは数) |
ROUND |
指定の位で四捨五入します。 |
=ROUND(A1,位) |
ROUNDUP |
指定の位で切り上げします。 |
以下同様に指定します。 |
ROUNDDOWN |
指定の位で切り捨てします。 |
|
MOD |
ある数で割ったときの余り |
=MOD(A1,数) |
INT |
小数点以下を切り捨てします。 |
=INT(A1) |
MOD関数は、小数にも対応します。時間のシリアル値を切り上げ・切り捨てするときにも使えます。
使い方の例
エクセルファイルの例 ここをクリックすると、実際のエクセルファイルが開きます。(サイズ14KB)
(ファイルはエクセル2000形式なので、97以降のエクセルがないと開けません)
時刻の切り上げ・切り捨て
時刻は、24時間を1としたシリアル値になっているので、分単位の切り上げ・切り捨てはめんどうですが、便利な関数が用意されています。
切り上げは、CEILING 切り捨ては FLOOR を使います。この関数の2番目の引数に、”0:15”とすれば15分単位で、”0:20”とすれば20分単位で処理できます。
上は、A列のデータを、B列は CEILING(A1,”00:15”)で切り上げ、C列は FLOOR(A1,”0:15”)で切り捨て、D列は20分単位で・E列は30分単位でそれぞれFLOOR関数で切り捨てました。
このとき、BからEの各セルは、書式・セル・時刻(13:10)で書式を設定します。
もともと CEILING・FLOORは、ある単位の整数倍に切り上げ・切り捨てする関数です。時刻のシリアル値にも使える、ということで便利です。
二捨三入の仕方
1,2のときは切捨てて0、 3,4のときは切り上げて5、 同様に6,7は切り捨てて5、 8,9は切り上げて10にするものを、二捨三入と言うそうです。
この計算は、丸めて0か5にするものなので、四捨五入したものを2で割れば0か5の端数になります。そこで、2倍してから四捨五入し、2で割れば良いですね。A1にある数値を、1の位で二捨三入するには、
=ROUND(A1*2,−1)/2 で目的の計算ができます。50銭1厘以上で切り上げ
雇用保険の計算にあるそうです。
A1にある値を、50銭1厘で切り上げるのは
条件として、A1−INT(A1)で、A1の小数部分を計算し、これが0.501より小さいときとそうでないときにIFで分けます。
=IF(A1-INT(A1)<0.501,INT(A1),ROUNDUP(A1,0))となります。(見やすいように全角で書いてあります。コピー貼り付けでエラーになる場合もあります。)
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