パスワードという鍵

 パソコンが触れる人が増えると、勝手に使われたり、見られては困るファイルを保護したくなります。そのような場合に、パスワードという鍵が掛けられます。この鍵は、設定したら最後、忘れた場合は誰にも壊せません。よく、「パスワードが思い出せないのだが」という質問がありますが、これを探すには1000万円くらい払わないと見つけられません。パソコンのパスワードが、破れればそれくらいの賞金を払ってでも雇いたい人はいるはずですから。設定する際は、自己責任で、きちんと管理してください。

ワードやエクセルのファイルにパスワードを設定する

フォルダ(圧縮フォルダ)にパスワードを設定する

パソコンそのものにパスワードを設定する

エクセル・ワードのファイルにパスワードを設定する

他人に見られたくないファイルに、パスワード付きで保存するオプションが選べます。
不用意にWクリックされても、パスワードがないと見られなくできます。 保存の際に、オプションの設定を選びます。

エクセル2003の場合

保存画面の、右上のツールメニューを開き、全般オプションをを開きます。
読み取りパスワードをかければ、パスワードが無いと開けません。書き込みパスワードは、開いても編集できなくするためのものです。

 

ワード2003の場合

保存の画面で、ツール・セキュリティオプションを開きます。

 


それ以前のバージョンのOfficeの場合

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Office2000の場合 (エクセルもワードも共通)

 

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読み取りパスワードの欄に、パスワードを設定する。日本語(全角文字)で設定もできるが、下のような警告が出る。

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scrt4.gif (3236 バイト) 確認のため、パスワードの再入力をする。半角アルファベットも、大文字小文字の区別があるので注意しよう。
簡単なのは、半角の数字のパスワードを使うことだ。
scrt5.gif (1744 バイト) 保護されているファイルを開こうとすると、このようにパスワードを要求される。

    ワードの場合

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 ワード文書も、手順は同じである。
保存の際にオプションを選ぶと、この画面にが出る。
ここで、読み取りパスワードを設定する。

 

フォルダにパスワードを設定する

 WindowsXpとMeには、標準で圧縮解凍ソフトがあります。圧縮形式は日本式のLHAでなく、アメリカ式のZIP形式です。圧縮すると、拡張子zipのファイルが作られます。その昔、ハードディスクの容量が足りない時代にこそ欲しかった機能ですが、現代の圧縮形式は、暗号化してパスワードで保護できるようになっています。

圧縮するには:

ファイルやフォルダを右ボタンでクリックしてメニューを表示させ、「送る」メニューの「圧縮フォルダ」をクリックします。これで、同じ場所に同じ名前で圧縮フォルダができます。既に、圧縮フォルダがあれば、ここにドラッグしても、圧縮フォルダの中にファイルが入ります。このフォルダにドラッグしても、コピーの形になり、元のファイルやフォルダは残ります。フォルダに移動後、必要なら元のファイルを削除しておきます。

 圧縮フォルダは、通常のフォルダと同じように、Wクリックでエクスプローラーで中が見られます。フォルダの中のファイルも、Wクリックで開けます。ほとんど瞬時に解凍されるので、圧縮されているという感覚なしで使えますが、一部のファイルはそのまま開けないこともあります。正式には、「ファイルをすべて展開」というメニューで解凍してから開きます。

 また、このフォルダの中にファイルをドラッグすれば、圧縮されてフォルダに入ります。この場合、コピー・貼り付けになるので、フォルダー内にドラッグしても、ファイルは元の場所に残ります。シフトキィを押しながらドロップすれば、移動になります。

フォルダにパスワードを設定するには:

 さらに、このフォルダを暗号化しパスワードで保護する機能も付いています。下図の左はXpの場合、右はMeの場合ですが、この機能はどちらでも同じように使えます。Meの場合は、圧縮フォルダを右クリックしてメニューを表示させ、暗号化を選びます。Xpの場合は、フォルダを開いたエクスプローラーのファイルメニューから実行します。 

WindowsXpの場合

WindowsMeの場合

暗号化したフォルダも、Wクリックで中身のアイコンは見えます。しかしファイルを開こうとするとパスワードを要求してきます。フォルダ内のすべてのファイルが、共通のパスワードで保護されています。

 実は、「圧縮フォルダ」といってもフォルダではなく、拡張子がzipのファイルです。そのファイルにパスワードを設定し、これを解凍する際のパスワードが設定されています。ホームユースのWindowsでは、ファイルの入れ物であるフォルダそのものにパスワードは設定できません。Windows2000やXpProfessionalだと、ユーザーにランクを付けて、ランクごとにアクセスを制限できます。

パソコンそのものに鍵を掛ける

 パソコンそのものをパスワードで保護すれば、ファイルやフォルダが開けないだけでなく、起動すらできなくできます。この機能は、Windowsの機能ではありません。パソコンのハードウエアであるマザーボードに備わっているものです。従って、パスワーをを入れる画面は、Windowsではありませんし、これを設定するのもWindowsではありません。BIOSという電源投入直後に動くプログラムで設定します。マザーボードのメーカーによって、一定ではありませんが、起動直後に画面が黒いうちにF2などのキィを押して、BIOSの設定画面を出します。どのキィを押すかは、画面の下に一瞬表示されるはずです。
F2 to SETUP などとあれば、F2キィになります。その他、F1であったりF8であったり、DELキィの場合もあります。

BIOSの設定は、間違うとパソコンそのものが動かなくなります。また、画面には英語しか出ませんし、マウスは使えませんので注意してください。BIOSから戻るには、ESC(エスケープ)キィを使います。最初は画面を見て、ESCで逃げてください。

 このメニューの中に、PASSWORDの文字があります。そこへカーソルキィで移動し、エンターキィで設定実行します。あらかじめ決めておいたアルファベット・数字のパスワードを入れ、エンターで登録します。ESCでBIOSを抜けるときに、設定を保存しますか?という問いが出るのでYで答えます。次回からは、パスワードを入れないと、Windowsが起動しません。パスワードが分からなければ、電源SWで切るだけしかできません。PCを修理に出す場合は、パスワードを解除しておかないと、修理もできないようになっています。

ログインパスワードについて

 WindowsXpでは、5ユーザーまでメンバーを決めて、ログインの際のパスワードが設定できます。実は、この鍵はおもちゃのようなものです。デスクトップの壁紙がユーザーごとに変えられたりできますが、パスワードがなくても「見知らぬ人」でパソコンには入れます。そして、ファイルやフォルダは閲覧できますし、書き込みパスワードが設定してなければ、書き換えもできます。1台のパソコンを、親子で共有し、別々のメールでプライバシーを保護する、といった程度のセキュリティしかありません。ユーザー別にログインした場合は、きちんとログアウトしないといけませんし、途中で強制終了などしたら、そのユーザーアカウントが壊れ、入れなくなるといったトラブルが起きます。パソコンが、やっと1人1台の時代になったのに、ちゃちなユーザー別のログイン機能は、あまり信用しない方が良いと思います。

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